心理検査には様々な検査があります。今回はその中で性格検査(パーソナリティ検査)について説明したいと思います。心理検査の概要を知りたい方はこちらを確認ください。
性格検査とは
性格検査とは、性格や行動傾向を理解するためのものです。心理カウンセリングや人事選考など様々な場面で利用されています。
入社試験の時に内田クレペリン検査や社内研修でエゴグラム、ビッグファイブなどの検査を受けたことがあるかもしれませんが、このように会社でも気軽に使われているように思います。
今回は、性格検査の種類と選び方について説明したいと思います。
性格検査の種類
心理検査は質問紙法、投影法、作業検査法の大きく3つにわけることができます。
質問紙法
質問に対して、「はい」「いいえ」などの選択肢の中から自分に合う答えを選択して性格や考えを分析する方法です。集団でできることは可能ですが、意図的に回答を変えることができるため、嘘をつくこともできます。また、他者から見て明確なことでも本人が自覚していなければ、適切な結果とはなり難いものです。多くの検査は嘘をつくことができますが、検査によっては、嘘尺度と言って、社会的に良い結果を出そうとしていることがわかるものもあります。
これ以外にも上記であげた、エゴグラム、ビッグファイブ、免許取得の時に行う運転適性検査がここに分類されます。
例)ビッグファイブ、MMPI、MPI、症状尺度ですが、SDS、STAI、LSAS、AQなど
投影法
ある刺激に対する反応から、意識していない無意識レベルの性格や価値観を分析する方法です。すべてが無意識レベルの反応とは限らず、自分が明確に理解しているレベルや言われれば何となく理解しているレベル、全く思いもよらない無意識レベルものなど様々なものを理解できます。
例)ロールシャッハテスト、バウムテスト、描画テスト、SCT、PFスタディなど
作業検査法
一定の作業を行い、作業の経過や結果から性格をとらえて分析する方法です。人によっては認知機能検査と分類する場合もありますが、性格を主体としてみる場合は性格検査に該当します。先ほどあげた内田クレペリン検査が有名です。
性格検査の選び方
性格検査には色々な種類の検査があります。テストバッテリーの時にも書きましたが、目的に従って選ぶことが必要です。
自分で何を知りたいかを明確にしていただければ、心理師が心理検査の提案をすることができます。ぜひお伝えください。