MMPI-3を導入しました。

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この度、MMPI-3日本語版を導入いたしました。どのような検査かご説明いたします。

はじめに

心の健康や性格について客観的に知りたいと思ったことはありませんか?MMPI-3(エムエムピーアイスリー)は、そんな疑問に答えてくれる最新の心理検査です。2022年9月に日本で正式に使用開始されたこの検査は、世界中で80年近く使われてきた信頼性の高い心理検査の最新版として注目を集めています。

MMPIから4回の改訂を重ね、2020年にアメリカでMMPI-3が刊行され、2022年に日本ではMMPI-3日本語版が刊行されました。

この記事では、MMPI-3とはどのような検査なのか、どんなことが分かるのか、そして実際にカウンセリングルームでどのように活用されているのかを、専門用語をできるだけ分かりやすく説明しながらご紹介します。

MMPI-3って何?

MMPI-3は「心理検査」の一種で、18歳以上の方を対象として、あなたの性格や心の状態を科学的に測定するテストです。335の質問に「あてはまる」「あてはまらない」で回答していただき、その結果を多面的に分析できる検査です。 335問は多いと感じられるかもしれませんが、従来は550問もあったため、約6割まで質問数が削減されており、1時間程度で回答可能です。

MMPI-3は信頼できるの?

1943年にアメリカで開発されて以来、世界中で使われ続けており、医療機関をはじめ、カウンセリングルームや心理相談機関など様々な専門機関で広く使用され、診療報酬の対象となる心理検査として厚生労働省に認められています

また、2020年にアメリカで刊行された最新版では、現在の統計解析技術を取り入れて標準化が行われています。 初期の検査から回答態度の分析も可能になっており、最新版では医療機関だけでなく、企業の採用や司法場面でも使いやすいような妥当性尺度が開発されています。そのため、質問紙検査の最大の課題である被検査者の意図的な回答の歪みを防ぐ仕組みが備わっています。

検査の使い方

テストバッテリーで心理的特徴を多角的に把握する

私が実際に使用する方法としては、テストバッテリー(複数の検査を組み合わせて実施すること)の一つとして活用しています。

特に、無意識的な内容の分析に優れているロールシャッハテスト、意識的な側面の分析に優れているMMPI-3、そして認知機能の得意・不得意を評価するWAISを組み合わせて分析することで、相談者の心理的特徴や課題を多角的に理解する上で非常に有効だと考えています。

治療経過の客観的評価する

客観的な数値で結果が示されるため、複数回実施することで改善箇所を客観的に測定でき、治療のモチベーション向上や目標の明確化にもつながります。

興味をお持ちの方は、ぜひカウンセリングルームいちごまでご連絡ください。

カウンセリングルームいちご(江戸川区葛西駅徒歩3分)

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