今回は、継続カウンセリングの応用編をご紹介します。必ず行われるわけではありませんが、必要に応じて行われる特別なプロセスの中で比較的多いやり方をピックアップしました。
詳しい生育歴をお聴きする
初回面接ではこれまでの生育歴、例えば子ども時代の体験などをうかがい、カウンセリングの方向性を決めています。ただ、継続面接でも数回にわたって、クライエント(相談者)のお悩みに関連する詳しい生育歴をお聴きすることがあります。
これは、初回では情報量が多すぎてすべてをお聴きできないことやクライエントの状況をより深く理解し、問題解決に必要な情報を集めるためです。

心理検査を行う
初回面接や継続カウンセリングの際に、心理検査を提案することがあります。
心理検査を行うことで、心の状態や性格の特徴を把握し、より効果的なカウンセリングを進めることができます。主な目的は4つあります。
自己理解を深める ― 自分を知る旅に出よう
「自分のことが自分でもよくわからない」と感じることはありませんか?
心理検査は、クライエントの性格や感情、考え方のクセなどを客観的に知るためのツールです。検査結果を通して、普段気づかない自分の一面や意外な特徴を発見できるかもしれません。自分自身をより深く知ることで、自分の強みや弱みを理解し、これからの人生に活かせるヒントが見つかるでしょう。
悩みの正体を明らかにする ― モヤモヤの正体を突き止めよう
「何が原因で悩んでいるのか、自分でもはっきりしない」と感じている方もいるでしょう。
心理検査は、クライエントが抱える問題の原因や本質を理解する手助けになります。客観的なデータとクライエントの経験やお話から得られる情報とを分析し組み合わせることで、ぼんやりとしていた悩みの正体が見えてくるでしょう。問題が明確になれば、解決への第一歩を踏み出しやすくなります。
あなた専用のカウンセリング計画を立てる ― オーダーメイドプラン
心理カウンセリングは、クライエントの悩みに寄り添い、解決をサポートするものです。
効果的なカウンセリングを行うには、クライエントの状態や問題に合わせて、適切な方法や目標を設定する必要があります。また、どのような道筋で自分の悩みに向き合いたいかを考えるための重要な手がかりにもなります。
クライエントの個性に合わせた、世界にひとつだけのカウンセリングプランを作ることで、スムーズな問題解決につながるでしょう。
変化を実感する ― 一歩ずつ、確実に前へ
カウンセリングの効果を実感するには、定期的に自分の心の状態を振り返ることが大切です。
すでに感じている変化が心理検査でも確認できれば大きな自信になりますし、自分では気づいていなかった変化を知ることもできます。
心理検査は、カウンセリング前後の心の状態を比べることで、具体的な変化を確認できます。「前よりも気持ちが楽になった」「考え方が変わった」など、目に見える形で変化を実感できれば、やる気が続き、さらなる変化のモチベーションにもつながるでしょう。
これらの内容を通して、継続カウンセリングのイメージがより具体的になれば幸いです。
まとめ
初回および継続カウンセリングでの質問や提案は、決して強制するものではありません。お断りいただいても全く問題ありません。
カウンセラーの提案に納得できない場合は、遠慮なくお伝えください。
一緒に最適な道を探していきましょう。
カウンセリングルームいちご(江戸川区葛西駅徒歩3分)